村育ち

南山城村のパン屋・ミッシーのぱんインタビュー「村はものづくりに打ち込める環境」

 

南山城村・唯一のパン屋さん
ミッシーのぱん。

 

見た目に可愛く、
趣向を凝らしたパンが並びます。

 

店主・三嶋覚さん
生まれてからずっと村育ち。

 

村外へ出たいと思ったことは
なかったのかと聞いてみると

 

「外へ行くタイミングがなくて。

大阪の大学を出てすぐに
木津川市に就職が決まったから・・・。

若い頃も街への憧れはそんなになかった。」

 

と話てくれました。

 

ずっと南山城村で生まれ育ち、
パン屋さんを始めた経緯や
村での暮らしをお聞きしました。

 

取材日:2022年1月

 

 

パン屋さんを始めて10年

 

ーパン屋さんを始めてもう10年ですか!?

 

ミッシーさん:

この10年はあっという間に
駆け抜けてきた感じ!

先のことは考えずにお店始めたんです。

もし上手くいかなかったら
どうするとか考えずに、
ただやりたかったから始めました。

ずっと走りっぱなしでここまできたね。

 

パンは完全独学。

本とか通信教育のDVDを見ながら勉強して。

初めてパンを作ったのが2006年くらいかな。

5年間は趣味でやっていて。

ただ単にパンが好きでね。
ストレス発散もあったかな。笑

気がついたら、
これを仕事にしたいなって思ったんで
勤めていた仕事を辞めました。

※過去の写真のため価格や商品に変更がある場合があります

 

ーパンの面白いところは?

 

ミッシーさん:プロセス!

パンが好きっていうよりも、
パンを作っていくところ・・・

酵母作って、生地をこねて、
形を整形して、発酵させて
焼いていくというプロセスがすごく面白い!

 

今でも気持ちは変わらず、
パンを作るのが好き。

作品と同じ・・・
陶芸家さんとかと同じような感覚で
パンで、作品作りしている感覚。

 

 

ーだからクリエイティブなパンが多いんですね!

ーお客さんの割合はどうですか?

 

ミッシーさん:

始めた当初は村の人が100%。

段々と外の人が増えてきて、
今は半々くらいかそれ以上かも。

道の駅ができてから、外の人が増えたかな。

 

村の人のためにって思いもあるけど、
外の人にパンを食べてもらって

村のことを知ってほしいって
気持ちも大きいな。

 

ーここ(自宅)にお店を開いた理由は?

 

ミッシーさん:家賃がかからないから笑。

本当は物件を探していて、
ニュータウンとかも
見に行ってたんだけど、

ちょうど東北の震災、3.11が起きて、
世間が鎮まりかえっていたんで。

 

あまり派手なことはしないようにと、
パン作りの練習をしていた
この場所を店にした感じです。

 

この場所がよかったのか
悪かったのか・・・

 

お客さんによっては

「民家の前通るのは抵抗ある」
っていう地元の人もいるし、

村外の人は

「こんなところに
パン屋さんがあるのが魅力的」
っていう人が多い。

 

場所が分かりにくいっていうのも特徴。

あえて探して見つけてもらうって
いうのも一つの楽しみかなって思う。

 

でもわからずにウロウロしている人とか、
何回も探してきましたって方もいるし。笑

他所から来てくれはった人は嬉しいかな。

 

ご自宅の奥の蔵がパン屋さん。

セルフリノベーションをして、可愛い北欧風!

 

南山城村は住みやすい

 

ー村の魅力はどんなところですか?

 

ミッシーさん:ずっと村に住んでいるから・・・。

何が魅力なんかなって言われると、
なんなんやろうなっていうのはあるけど、

でも住みやすいかな。

どこでも住みやすいとは思うけどね。

周りもみんないい人だし、
在住者もだけど移住してきた人も
みんないい人で、

コミュニケーションが取れるのも
ええなぁって。

 

ー最近はギターの会も始めたって聞きました!

 

「アコギクラブ」って言うんだけど
2021年に初めて。

メンバーさんは
自分以外は全員移住者。

コミュニケーション楽しく、
月1〜2くらいでやっていて。

 

コロナが明けたらどんどん外に出て演奏したい!

 

ー音楽の魅力ってどんなところなんですか?

ギターは中学くらいからやっているけど

本格的には社会人になってから
バンド始めたのがきっかけ。

25年くらいやっているね。

 

好きなことはのめり込んで
徹底的にやらないと気が済まないタイプなので。

 

ビートルズとかでステージや
ライブハウスで人前でも演奏してきたよ。

みんなで一つの曲をするときに、
みんなが共同作業で音楽が奏でる、作るって
息がパッとあった時が気持ちいい。

 

みんなで音楽をやりたいな
っていうのが夢。

 

大好きなビートルズもパンに!※夏はチョコが溶けるため販売していません

 

ーこれからやってみたいことは?

 

音楽活動をもっと広めたい!
村で大きな音楽イベントもやってみたい。

 

パン屋さんを開く前は、
この蔵をライブハウスにするってアイデアもあって。

ここでみんなと音楽をやりたいなって思っていた。

 

月に一回、道の駅でやっている朝市やフリマの時に
芝生にステージ作って、やろうかって話になってる。

お客さんに喜んでもらいたいな。

 

ーそういうのができるのは村ならではですよね?

いい人に恵まれたね。

 

ものづくりに打ち込める環境

最後に三嶋さんに
村の暮らしをひとことで
表してもらいました。

「ものづくりに打ち込める環境」

 

パン作りも音楽作りにも
こだわる三嶋さんならではの答え。

 

実際に作家さんが多いことも
頷けます^^

 

ミッシーのぱん・お店情報

ミッシーのぱん

●住所 〒619-1411 京都府相楽郡南山城村北大河原北垣内53−2
●定休日 / 日・月・木
●営業時間 / 10:00~18:00(※売り切れ次第終了)

最新情報はブログから

 

店内でコーヒーも販売しています。

近くのやまなみホールで木津川を見ながら
食べるのもおすすめ!

※川沿いにイスもあります〜

 

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奥西しろ

グラフィックデザイナー・イラストレーター。南山城村・田山地区にデザイン事務所たまごトラベルを開設。現在は村外に住み、二拠点を満喫中。1児の母。

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