Iターン・移住

大阪から移住した児島さんご夫妻【前編】自然と人との繋がりを楽しむ村暮らし

2021年7月10日

夫・正之さんと妻の理恵子さん

 

今回の「村人図鑑」は
大阪から田山地区に移住された
児島さんご夫妻!

夫・正之さんと
妻の理恵子さん
(通称りえさん)に
お話を伺いました!

2016年に移住後、
南山城村の暮らしを満喫され
TV番組「人生の楽園」にも出演!

そして2021年3月には
自宅の離れに手作り作品が並ぶ
ギャラリー「手しごと和み」
オープンされました!

児島さんご夫妻の暮らしぶり、
村への思いを前後編に分けて
たっぷりご紹介します!

 

取材日:2021年6月

大阪から南山城村に
移住したワケ

ギャラリースペース。景色も抜群!

 

ーそもそもお2人は生まれも育ちも大阪のご出身ですか?

正之さん:僕は生まれは京都の伏見。

りえさん:私は東京なんやけど、3歳までやから全然覚えてないし。その後は大阪市内です。

 

ーもともと田舎で育ったわけじゃないんですね。

正之さん:うん、都会ばっかり。結婚してからは大阪の門真に住んでいました。

 

ー田舎に行きたい願望があったんですか?

正之さん:僕は両親が宮崎出身だったんで。夏休みにはしょっちゅう宮崎に帰ってた!宮崎は海もあり、山もあり、川もありで。クワガタとったり、ガチャガチャ虫を採ったりね、色んなことをしたで。それで大人になってからも仕事で疲れたってなったら、こういう自然豊かなところによう行っとったな。

 

りえさん:若い時からそうだったね。小さいときの体験はよっぽど良かったんだろうね。

 

正之さん:門真に住んでた時も、ちっちゃい子供4〜5人連れてセミ取り行ったりとか。それも手作りの網を作ってね。レジ袋に針金をずーっと通していって、輪を作って、竿に巻いて。釣り竿って伸びるから虫取り網の棒にしたの。それでポンってやったらセミが入るから。子供たちにどんどんあげてたな〜。セミが籠いっぱいになってたで!

そういう自然の遊びが好きやった。だから田舎は大好きや。

ーりえさんはそういう田舎好きな旦那さんで、嫌ではなかったですか?

りえさん:移住は全く本気にしてなくて!休みの度に、美山とか滋賀の高島とか行ってて、それで癒されて、私もそういうのは好きやから。まさか(移住が)実現するとは思ってはなかったけど。笑

正之さん:もしかしたら滋賀に住んでたかもわからんな。滋賀はしょっちゅう行ってたもん。

りえさん:南山城村は全然知らなかったね。

 

ーなぜ南山城村だったんですか?

正之さんネットで見てね。はじめは丹波篠山の方に行ってて、古民家を3軒ぐらい見て。ほんまは茅葺の家が欲しかったけど、だいぶ朽ちとったから諦めてん。かなり傾いてるのもあって。空家になって、ほったらかしなんやろうな。草もぼうぼうやから、これは無理やなって。

りえさん:予算的にもそんなに良い物件はなくてね。

正之さん:で、たまたまネット見てたら、南山城村ええやんってなってな!不動産屋に一軒目は村内の別の場所を紹介されて。で、2軒目がここ。平家で南向きで。

りえさん:私が気に入ってしまってね。前が雑木林でね、ここいいなぁって。

正之さん:離れも風が入ってたもんな。やっぱり不動産屋は「早めに決めないと」って言うから。とりあえずここにしようかーって。

 

ーそれは何年前ですか?

正之さん:5年前の2016年に引っ越してるから、その前の2015年。

 

 

 

ー空家になってすぐで状態が良かったんですね。

正之さん:空いて1年ぐらいかな。

だから傾きとかありませんって不動産屋は言ってたな。でも何もない0の状態での移住で、僕らはもう60歳前のとき。トイレも外で、お風呂も外。これは大変やろうから、二人でどうしようかって相談して直してもらったんや。

で、1箇所直してもらったら、こっちも気になるなみたいな、少しずつ直してもらって。

 

ー部分的にリフォームをかけたんですね。

正之さん:でも、こんな風にギャラリー(手しごと和み)をしようとは全然頭にはなかった!とりあえず住めるように母屋だけリフォームしようかって話になって。

 

りえさん:今はギャラリーになっているけど、前は納屋で、いっぱい物を置いていたり、手付かずやったから気になっていたけど資金がいるので…。

 

ーその後、ギャラリーをするとなってリフォームを?

正之さん:うん、床は全部コンクリート貼ってもらってる!壁も綺麗にして…珪藻土やで。なんせ村は湿気が多いやん。

りえさん:前なんか新しい畳にしたばかりなのにカビが生えてて!

正之さん:びっくりしたな!慌てて業者に電話して。新しい畳にカビが生えるなんて知らんかったから!生えるもんやったから初めから言うといてよ、って;大阪では新しい畳には生えない;

そんで去年、除湿機を買ってな。ものすごい湿気が溜まんねん;

 

憧れのTV番組からオファーが!

 

ーTV番組「人生の楽園」に出たのはいつでした?

正之さん:放送が2018年の5月19日やったかなぁ。あれもびっくりしたなぁ!役場から電話がかかってきて。「人生の楽園(テレビ朝日)」からオファー来てるけどどうする?って。ちょっと前に「むらぷら」の取材を受けてたから、それを見てTV局から連絡が来たみたい。

で、リサーチの人がいてて、何回も電話かかってくんねんな。もうしょっちゅう・・・ほんで撮影に誰を呼ぶかってなるやん。

りえさん:周りの人から嫌って言われるかなと思ったけど、意外といいよって言ってくれて。村で親しくしてもらってる人に出てもらって。

正之さん:外されへんって人に出演依頼をお願いしてな。「人生の楽園」って、僕なんかずっと録画して見てた番組やから。まさか自分が出るとはって。

りえさん:(田舎暮らしは)そういう番組に憧れた面もあるんじゃない?

正之さん:だからここ来てかなり変わってんな、友達もだいぶ増えてたしね。

 

南山城村に来て変わったこと

邪魔者扱いされる蔓で作った一輪挿し

 

ー村以外の友達も増えたんですか?

りえさん:そやね。村で知り合ったり、やまんなかで知り合ったり。京都市内の人とはおうちに泊まったり、遊びにきてって交流もあるんです。

 

ー他に大阪のときと比べて変わったことあります?

りえさん友達を連れてみたらめっちゃ喜ばれて!家の上にちょっとした空き地があって、そこに椅子持って上がってウェルカムティーしたら、感動されたの!

正之さん:何気ない、この場所やけどな。

やっぱり、ゆったりしてるん違うかな。もう朝起きたらホーホケキョが鳴いて、鳥のさえずりがすごいし!今やったら蝶々がいっぱい舞ってるしなぁ。門真では考えられない風景!

やっぱり自然が多いっていうのはいいなぁ。

こういうなんかも、嫌われ者やんか。でもそれを自由に持って帰ってと言われることもすごい。ほんまに!そんなんでリース作ったりするから、何ぼでも持って帰りやーって!それは得やなぁ。材料費は無料やんか。そういうこともあって、趣味も増えてる。色んなものをもらってる。野菜も山菜もそうやんな。色々と研究したなぁ。

りえさん:わらび採りもしたよね。

正之さん:ふきのとうはうちも採れるけど、御近所さんが「採っていいよ〜」って行ってくれるから、ふきみそ作ったりなぁ。もうちょっとしたらミョウガが取れるし!

りえさん:それも嬉しい。大阪ではミョウガなんて食べたことなかった!

手しごと和みinstagramより


正之さん
:自分で採ったの食べれるってね、そんなことあるんだなって。

今年一番びっくりしたのがシジュウカラが来てん!たまたまもらった巣箱を置いといたら、そこに来るようになってな。さらにシジュウカラを目掛けて猫も来るw

巣立つときはびっくりしたなぁ。始めは親が飛んできて、次に2〜3匹がぎこちない飛び方してるなぁって。ずっこけたり、枝から落ちたり。そしたら、りえが巣立ってるでって。

 

りえさん:ちょうど出かけてて帰ってきたら、巣立つ場面を見れてね。

正之さん:びっくりしたした!嬉しかったなぁ。巣だったらもうけえへんやんか、寂しいなぁって。その子供がまた来年きたら嬉しいけどね。

あと、この辺りはネコだけでなく、たぬきなんかU字溝をのっしのっし歩いていて!びっくりするよなぁ。

りえさん:狐も歩いてたなぁ。

正之さん:面白いし、楽しいなぁ。ここキジも居てんねんか!都会では味わえへんこといっぱいしてるよなぁ。だからだいぶん変わったよ。

 

気になる買い物事情

 

ー一方で、不便な事も多くないですか?

正之さん:そうやな、買い物とか病院とか。今はずっと2人一緒に行動してる。

りえさん:私が今は運転してないの。思う時に出かけられないのは歯痒いんだけど、それもあって息子が自転車くれて。せやけど、いくら電動自転車でも伊賀までは行けないからね。せいぜい行っても田山の東山商店さんかな。

そんで買い物は一緒に行くけど、じっくりは見れへんから…不便と感じるのはそれぐらい。

正之さん:俺は買い物でもすぐ選ぶけど、女性は買い物が長い…だからそこらに座って待っとくんだけど。それが男性と女性と違うところかな。だから買い物に行ったら別行動。

 

ー買い物はどこに行きます?

正之さん:大阪に行くついでに寄れる四條畷イオン。やっぱり服を買うのは大阪だなぁ。最近、野菜は買ってないよ、もらうから。

 

ーお肉とか足りなくなりませんか?

正之さん:そうやな。でも肉も食べる回数減ったわ。

あとは、この時期は草刈りばっかりだな!道沿いや裏庭も刈らんなん所あるし…。

 

ー草刈り機は買いましたか?

正之さん草刈機、買った!でもな、うちは植木がいっぱいあるから、よう(植物を)切ってしまう…大事なものなのに;草ボーボーになりすぎると分からなくなるから;

でも、草刈機なんて都会では使わへんもんな。ここは地域で草刈りする時も、みんな草刈り機持ってるもんな。すごい光景!

りえさん:家買うとき「お隣に草刈機借りようかな」って不動産屋さんに言うてたら「買ってください」って;やっぱり自分のとこで草刈機は持っておかんとね。

 

村人との交流は?

正之さんが大好きな古時計がたくさん。そのため時計の修理を頼まれることも。

 

ーご近所づきあいは特に問題ないですか?

正之さんえぇ人ばっかりやなぁ!この辺って親戚ばっかやんか。だから、「ちっちゃい時に、この家の押し入れに閉じ込められてん」って、昔話も聞けるのが面白いよな。

ほんで、みんなよう来てくれんやんか!興味津々!家見して〜って…女の人は特にすごい!どんどん入ってきはる。男の人はそんなに来ないけどな。女の人はちょくちょく来はるやん。

んで、知り合いになったら今度は野菜持ってくてくれるからなぁ。そのまま入って〜って。お茶飲んでもらって。

 

りえさん:ギャラリーしてから来てくれた人もいるよね。

正之さん:そんで今度はその人がまた紹介してくれる。ギャラリーは土日オープンだけど、村の人は平日も来てくれはるもんな。

 

りえさん:「時計が動かへんやけど」ってね。

正之さん:もう3軒ほど時計の相談に来たよ。

 

ーすごい!修理屋さんじゃないでか!

正之さん:昨日もな、時計ちょっと見てくれへんか〜、直せるんちゃうか〜ってね。他にも、「こんなん作ってほしいねん」ていうお客さんも来るしね。リピーターの方も来るし。

りえさん:「こんなん作れへんか」って、みなさん、それぞれに考えてきてくれはって。…こんな事、面白いな〜ってね。

正之さん:そう、それがまた面白いねん!

 

自然と人との繋がりを
楽しむ村暮らし

あんなものもモビールに!続きは次回、後編で!

 

児島さんのお話し、
いかがでしたでしょうか?

村の暮らしを本当に
楽しんでいる様子が
伝わったら嬉しいです^^

後編では、2021年3月にオープンした
ギャラリー・手しごと和みについて
ご紹介していきますね!

お楽しみに〜^^

(続く)

 

後編はこちら!
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奥西しろ

グラフィックデザイナー・イラストレーター。南山城村・田山地区にデザイン事務所たまごトラベルを開設。現在は村外に住み、二拠点を満喫中。1児の母。

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