村のこと

京都・南山城村ってどこ?アクセスは?各集落の観光スポットや歴史とは?

2021年7月5日

京都・南山城村を舞台に
テーマに始めたこのサイト。

ですが、まだ
村の紹介をしていなかったことに
気付きました;;

今回は南山城村って
どんな所なのか?

アクセスや、各集落の見所を
まとめてご紹介します!

 

南山城村はどこ?


南山城村は
京都府の南東のはじっこになります!

なんと!

奈良県奈良市、
三重県伊賀市、
滋賀県甲賀市の

3県と接している
珍しい場所!

そのため、奈良や伊賀など
各地域の文化の影響を受けています。

 

そして、京都府にある「村」は現在、
南山城村だけになりました。

農村ならではの暮らしが
今に残っています。

 

ちなみに、京都市より南部を「山城地方」といい、特に山城地方の南部を「南山城地方」と言います。大きな総称としての「南山城」と、市町村といった区分けによる「南山城村」があり、私自身、村で活動する前は混乱した経験があります。

 

南山城村の概要

大正時代のレンガ建築・大河原発電所は現役です。

 

  • 人口:2,586人(2021.5.31現在)
  • 面積:64.11k㎡
  • 平均気温:14.5℃
  • 最寄り駅:JR関西本線「大河原駅」「月ヶ瀬口駅」
  • 学校:保育所、小学校、中学校が各1つずつ
  • ゆかりのある芸能人:
    榊莫山(書道家:村出身)、ナダル(お笑い芸人・コロコロチキチキペッパーズ:村出身)、河内家菊水丸(タレント、伝承河内音頭家元:村在住)
  • 村の花:山桜

 

南山城村へのアクセスは?

 

路線図、道路を書くと
こんな感じ!

京都、大阪市内から
アクセスしやすいのも特徴です!

月ヶ瀬口駅と関西本線

 

買い物は普段は
伊賀市や木津川市が多い
ですが、

休日は大阪方面へ
行く方も多い印象です。
(※コロナ前のことです)

電車も少ない乗り換えで
都会にアクセス可能!

ですが関西本線が
1時間に1~2本と便が少ないこともあり

大きな駅まで車で行って、
途中から電車、というパターンも
多く見られます。

 

ちなみに村内の交通機関は
村営バス(平日のみ)と
村タク
と言われるタクシーがあります。

 

各集落の特徴と見所

南山城村は南北に長く、
端から端まで行くためには
車で40分以上かかります。

それだけ地域によって個性があり
歴史もそれぞれ!

6つの地域ごとに特色や
見所をご紹介します^^

 

北大河原地区

建築家・黒川紀章氏が設計したやまなみホール。近くに直売所も。

 

北大河原は、東西に広く、
本郷・押原・月ヶ瀬ニュータウン・
押原・奥田・今山と集落ごとに
全く違う特徴があります。

 

本郷や今山地区は奈良〜平安時代には
すでに集落があった記述が残るほど
歴史のある場所。

かつては奈良の東大寺や元興寺といった
お寺の杣山(そまやま・国家が所有した山林)として、
木を切り、木津川を使って
木材を運搬していたそうです。

 

大河原駅付近である本郷地区
役場や、やまなみホール、
農協、図書室、郵便局などが
集まっている場所。

直売所やパン屋さんなど
お店もいくつかあります。

京都・大阪方面から来ると
いわば村の玄関口。

江戸時代には伊賀・伊勢へ続く
宿場町だったため、大名の参勤交代
伊能忠敬、吉田松蔭もこの街道を
通ったという記録があります。

 

押原地区は小高い山の上にあり
田んぼが広がっている集落。

長閑な景色にいつも癒されます^^

 

月ヶ瀬ニュータウン
昭和に作られた住宅地。

ここだけは他と違う
現代的な街並みが広がっています。

近くには月ヶ瀬口駅や
道の駅、中学校もあり、
利便性は良い場所です。

二本杭。現在の三重県内にあります。

今山地区には道の駅の他、
小学校、保育園、
保健センターといった
施設が集まっています。

かつて伊賀との国境だったため、
江戸時代に国境を定めるために
論争がおきました。

幕府に判断を委ねた結果、
当時の国境を定める2本杭が打たれ、
現在も残っています。

(昔は木製でしたが今は石柱です)

今山地区の西奥には
七尾鳥という集落があり、
日本遺産認定の茶畑が広がっています。

ここは高山ダムができる際に
ダム湖に沈む農家さんたちが移転し、
開拓された新しい地域。

転居せざるおえなくなるも
新天地でお茶が育つか心配だったという
当時の思い出を聞いたことがあります。

今山の奥には
奥田という小さな集落も。

ここも田んぼが広がる
静かな集落です。

 

観光スポット

 

南大河原地区

南大河原
本郷地区から木津川を挟んで
対岸にある集落。

小さな集落ですが、その大半から
鎌倉時代の土器が出土した
「南大河原遺跡」とされています。

恋志谷神社
縁結びや安産など
女性の神様として有名。

毎年4/2と9/2は大祭が行われ、
その日だけ社務所で
お守りをお守りを頂く事ができます。

恋志谷神社へ向かう時に
ぜひ通りたいのが「恋路橋」
と呼ばれる橋。

 

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欄干がない、いわゆる沈下橋で
実はバイクの撮影スポットとして
よくインスタグラムにアップされています!

この橋を歩いて、
神社に参拝すると願いが叶う、
という言い伝えがありますよ^^

さらに柿渋を製造・販売する工場も。

明治21年創業のトミヤマさんは
青い渋柿を搾り、発酵させて作る、
昔ながらの塗料・柿渋を
作ってる会社。

実は柿渋とお茶は深い縁があるんです。
(その話はまたいつか…)

昨今は、柿渋に含まれる
「柿タンニン」が
人の健康に効果があり、
衛生商品などに使われて
注目を浴びています。

 

観光スポット

 

童仙房地区

「山の上」と呼ばれる
童仙房(どうせんぼう)地区。

標高500mを超える
山の上にあります。

面白いのがその歴史。

童仙房は明治時代に
開拓された土地なんです。

明治維新によって
武士たちが職を失い、

その救援策として
農地開拓が行われました。

当時は京都府支庁ができるほど
力を入れていた政策でしたが

交通の便の悪さと、
厳しい自然環境のため
離村者が多数いたそうです。

童仙房にはそうした
「フロンティア精神」
今も息づいていると言われています。

使われなくなった保育園を集いの場にするレストラン・山のテーブル。

童仙房民は明治時代以降の
移住者ばかりなので
現在も移住者が多い印象があります。

廃園になった保育園を
レストランにリノベーションしたり、

廃校になった小学校の一部を
陶芸家さんのギャラリーにしたり…

またお茶の産地としても有名で、
寒暖差があることから
「童仙房のお茶は香りが良い」
と定評がありますよ^^

 

観光スポット

 

野殿地区

野殿(のどの)も童仙房と同じく
山の上の集落です。

田んぼが広がり、
高原の気候を活かして
トマトやブルーベリー

作られています。

野殿の歴史は童仙房と異なり、
室町・戦国時代には
「野殿」という名の土豪がいたと
記されています。

江戸時代には柳生藩の管轄となり、
明治時代には信楽と船が出る大河原を
結ぶ中継地として栄えたそうです。

茅葺が美しい六所神社
参道の並木道も神聖で、
まさにパワースポットです!

 

観光スポット

 

田山地区

田山地区はお茶の生産や
原木しいたけ栽培などが
盛んな地域。

地区の中心部には
商店、郵便局や
移住交流スペースやまんなかがあります。

奈良時代の書物に
「太山(現・田山)」という記述があり
北大河原とともに杣山でした。

廃校・田山小学校
アーティストのアトリエや
和紅茶の工場、カフェが入り、

そのレトロな趣もあって
人気のスポットです。

(現在、Cafeねこぱんは
コロナにつき休業中です)

毎年11月3日に行われる田山花踊り
京都府指定無形民俗文化財。

雨乞いや五穀豊穣を願う踊りで、
記録が残っているのは江戸時代。

その後、大正13年を最後に途絶えるも、
昭和38年に昔の話しを頼りに
復活を果たしました!

シナイと呼ばれる
巨大な棒を背負って舞う踊りや、
他にも歌、太鼓、螺貝や
子どもたちも参加するいりは行列など
見所多数!

現在も地域の若者や
移住者も混じり、
受け継がれているお祭りです。

 

観光スポット

 

高尾地区

 

高尾地区は丘陵が多く、
平地が少ない地形を生かした
茶畑景観が、日本遺産の茶畑に
認定されています(荒堀の茶畑)。

荒堀の茶畑。日当たりの良い尾根に茶畑が、谷に民家が建つ。お茶と暮らしが身近にあったことを物語る景観です。

 

一方で戦後に作られた
大型茶園も広がり、
新旧の茶畑が見れる地域でもあります。

 

鎌倉時代の書物に
「高尾庄」と記載があり
ここもまた杣山だったようです。

鎌倉末期、近くの笠置山で
後醍醐天皇が戦に敗れた際、

後醍醐天皇の女官と従事たちが
月ヶ瀬へ逃げる途中に
南山城村を通ったとの言い伝えがあり、

高尾で亡くなった従事がいるとの
話しも残っています。

高尾の氏神様、春日神社では
正月に粥占いが行われ
農作物の豊凶を占う神事があります。

観光スポット

 

まとめ・地区、集落ごとの個性を楽しんで!

いかがでしたでしょうか?

村の概要はお分かり頂けましたか?

奈良時代から存在する集落があれば、
明治時代に開拓した地域があり、
さらには戦後に開拓された土地もある
南山城村。

本当に、地域ごとの
雰囲気もそれぞれなんです。

ぜひ実際に足を運んで
村内の個性も楽しんでみてください!

 

また各地域の茶畑の解説や、
観光スポットなども
紹介していきたいです^^

参考文献:南山城村史(本文編 / 資料編)

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奥西しろ

グラフィックデザイナー・イラストレーター。南山城村・田山地区にデザイン事務所たまごトラベルを開設。現在は村外に住み、二拠点を満喫中。1児の母。

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