暮らし

コロナ禍で感じた田舎の価値。時代は移住、二拠点へ。

2021年3月31日

2020年、
突然社会が変わりました。

未知のウイルス・新型コロナの出現です。

人と人とが近寄れなくなり
子どもは保育園へ通えず
自宅にこもるしかない毎日。

変異種が登場した今も
まだ不安と隣り合わせ。

そんな日々の中で唯一の楽しみが
南山城村で過ごすこと、でした。

普段は町に住む我が家にとって
これまで月1〜2回の
帰省頻度だったのが
毎週帰るようになったのです。

 

2020年コロナ禍で感じた
田舎で暮らすことの価値、
発見を振り返りました。

(ライター・奥西しろ)

 

コロナ禍の田舎の価値①
誰にも会わない安心感

南山城村に行っても、
基本は家以外のどこにも行かず、
ただ家族だけで過ごす日々でした。

もともと、集落の中でも
外れにある我が家。
(夫の実家)

人の往来もなく、
隣の家とも離れているため
誰にも接することがありません。

家族だけで自由に過ごせる。

そんな小さな幸せを体感しました。

 

コロナ禍の田舎の価値②
公園なんていらない

マチの遊び場といえば、公園か
ショッピングセンターのキッズスペース。

他の子どもと密になる上、
遊具にもウィルスが付着、
感染する可能性が報じられ、
公園に行くのは不安。

・・・ せめて
お散歩でもしたいけれど、
近所には公園があり
子どもは「行きたい!」欲求が出ます。

2020年4月に起きた
初めての緊急事態宣言中は
保育園も閉まり、毎日家の中で
過ごす日々でした。

一方、村は自然が遊び場。

家の周りには山や畑がいくらでもあり
ウィルスの不安なく、
思いっきり外遊びが楽しめます。

子どもと自転車に乗って出かければ、
山をぐるりと周らないと帰ってこれず、
いい運動にもなりました^^

 

コロナ禍の田舎の価値③
スーパーに行かずとも…

一時期は1週間に一度、
スーパーでまとめ買いの生活。

緊急事態宣言中は
買い物に行く時も、
ビクビクしていました。

村に通うようになってから
畑を始めました。

トマト、なす、ししとう、
ズッキーニ、ゴーヤ・・・

いくつかは長雨と猛暑で
枯れてしまいましたが

野菜も高騰した今夏、
畑の作物にだいぶ助けられました。

これまでプランター菜園は
経験があったものの

満足な成果が出ていませんでしたが
畑は桁違いにグングン成長!

暑い中、毎週末
草むしりに追われるも
充実感と楽しさがありました。

一方で、庭にあるブルーベリーは
食べきれないほど実るため、
パック詰めし、村内の道の駅で
販売することに。

道の駅や直売所など
販売する拠点があることも
良い環境です。

 

コロナ禍の田舎の価値④
毎週末は、屋外パーティ

外食できないストレスを
発散するのが「屋外パーティ」。

お昼ご飯は、庭に机や椅子を起き、
外で食べることが定番。

それだけでも気持ち良いのですが、
「〇〇パーティ」と名付けていました。

サンドウィッチパーティ、
フレンチトーストパーティ、
ワンバーナークッキング、
カレーパーティ、
肉パーティ・・・

憧れながらも
なかなか出来なかった
アウトドアクッキングが
今では毎週恒例に。

ワンバーナーも
使いこなせるようになり、

新しいスキルも身につきました^^

コロナ禍の田舎の価値⑤
星と月を愛でる

5月にハンモックを買いました。

ハンモックの良さが
これまで分からずにいましたが

夜、ゆらゆら寝転ぶ時間が
最高に気持ちい!

マチでは見ることのできない数の
星空の下、月の動きを感じ、

無数の虫やカエルの声を聴きながら
一人でボーっとするのが好きです。

寝転ぶだけでなく、
ベンチにもなる2タイプのハンモックのため
子どもはベンチにしてブランコに。

ハンモックは田舎暮らしに
おすすめのアイテムです^^

コロナ禍の日々から見えたこと

この記事の内容は
2020年秋に「みなみやましろ村帖」という
本にまとめたものから引用したものです。

「みなみやましろ村帖」はわたしのマチオモイ帖(日本各地のクリエイターが個々に大切に思うマチをテーマに本や映像作品にまとめるプロジェクト)として、2020年秋に出展しました。

 

コロナ発生から1年以上経っても
先行きが見えない現代。

オンラインサービスも普及し、
より働く場所を選ばなくなった今、

田舎の価値を見直してみませんか?

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奥西しろ

グラフィックデザイナー・イラストレーター。南山城村・田山地区にデザイン事務所たまごトラベルを開設。現在は村外に住み、二拠点を満喫中。1児の母。

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