村の魅力は何ですか?
その問いに
「やっぱ、モダンでしょ!」
と答えるのは
クリエイターの
武藤哲人(のりひと)さん。
武藤さんは2012年から
村暮らしを始め、
現在は東京での療養生活の合間に、
南山城村村を訪れる二拠点生活中。
クリエイターならではの目線は、
2015年に廃校・旧田山小学校で
「村キャバレー」を開催するなど、
とてもユニーク。
南山城村への想いを聞きました。
取材日:2022年1月
![](https://muragurashi.com/wp-content/uploads/2021/07/IMG_0633.jpg)
武藤さんが暮らしていた田山地区。
ーモダンとはどういうことでしょう?
武藤さん:
「今の情報社会の中で
最初は田舎だから都会と比べて
差があるかと思ったんだけど
意外と情報の格差が
まったくないんだなって。
いろんな情報を得た上で
ちゃんと消化してることが
モダンと感じたかな。
村の人は
『田舎、田舎』と自虐的に言うし、
自虐的に聞こえるけど
僕はそんな風に思わない。」
ー都会育ちだからこその目線ですね!
武藤さん:
「僕が東京生まれ東京育ち
だから感じるのだけど、
東京はある種、地方の人が
作りあげてる都市なのね。
だから、
ゴチャゴチャしたことがあるから、
ルールを決めて一つ一つ
規制をしてるの。
そうなると人って
隣の人と顔合わせても
知らんふりになって、
人と人との距離が遠くなり
交流もなくなり、
無関心になっていく。
でも、村は
そういうことがなくて
田舎なのにモダン。
そして
すごい寛容と感じたの。
村に対してモダンって
おかしいかもしれないけど、
ほんとにそう思えた。」
武藤さんがプロデュースしたイベント
「むらキャバ<月世界>」。
2014年からコロナ前まで
開催していました。
ー寛容とは具体的に言うと?
武藤さん:
「寛容という部分では
受け入れてもらえる体制は
思っていた以上にオープンで
コミュニケーションが
すごい取りやすかったから。
村内・村外という考え方の違いや
積み上げられた歴史や
昔ながらの考え方が
あったりするだろうけど、
それとは別に
新しいものや
村外から来たものとかを
取り入れる力は強いと思う。
しかも
面白がってくれてるのか
分からないけど、
排他的でないってのはすごい感じた。
自分がこういう性格だから
受け入れられただけでなく、
内気で内向的な人が来ても
この村なら
『こんな感じでもいいんだ』
って勇気づけられると思うよ。
いきなり来たら不安とか
嫌な事もあるかもしれないけど、
僕は『いやだなー』って
思うことがなかった。
村人は
人としての生き方が
寛容ですばらしい。」
![](https://muragurashi.com/wp-content/uploads/2022/11/IMG_2641.jpg)
むらキャバの様子。村内外からたくさんの人が一夜限りのショーを楽しみました。
ーこれからやりたいことはありますか?
武藤さん:
「村でのパートナーシップ制度の
導入めざす!
区・市・町で導入される中、
村ではまだ未導入なので、
南山城村を村として最初の
パートナーシップ制度の
導入を目指したい!」
ーありがとうございました!